enebularの2018アドベントカレンダーを終えて
この投稿はいつもと違って、enebular Advent Calendar 2018の最終日の投稿でもあります。最終日ということと、他の日と異なりウフル社員の投稿なので、enebularのTIPSとかではなく2018年のenebularを振り返って書きます。
はじめに
enebularのアドベントカレンダーは、ご存じの方もいるかとは思いますが、2016年にもありました。
ただ、その際にはウフル社員や関係者のみの投稿でした。今回、本日のこの投稿を除き、すべてウフル社員以外の方々に投稿していただいています。100%外部ユーザーによる初めてのアドベントカレンダーです。お忙しい中、ご協力いただいたみなさまに感謝いたします。ありがとうございました。まだみなさまによる投稿をご覧いただいていない方は、この投稿の前にそちらをぜひご覧ください!
増えてきています
増えているのはアドベントカレンダーへの投稿のみなさんだけではありません。今年(2018年)の7月からLT(Lightning Talk)会のミートアップを毎月開催していますが、当初数名でスタートしたこの会、connpassでのグループ メンバー数が140名を超えました。また、具体的な数字は非公開ですが、今年からサービスを開始したenebularのV2のアカウント数も大幅に増加しています。
LT登壇者のみなさんも
ミートアップの参加者が増えているだけでなく、当然、登壇者も増えていますが、こちらの方々はすでにどちらかのコミュニティで活躍されている方が多かったりします。たとえばある月は「IoTLTオールスターズ」だったりして、ウフルが公式に接続をサポートしているデバイス以外のものにMQTT経由でつないでみてデモを見せてくれました。
今回のアドベントカレンダーだと、Nefryやobnizなどですね。
また、これはここ2年くらいのうち、特に今年ブレイクした感がある、VUI(Voice User Interface)界隈の方々。
- enebularのことが何もわからないから凸した話(内容はobnizでしたが)
- enebularで社畜感あふれるAlexaスキルを作った話
LT登壇者が語るenebularの良さ
こういう方々がenebularの便利さに触れ口々におっしゃるのが、「今までは何だったのか??」ということ。
先の元木さん(「enebularのことが〜」)のように 24h x 365dで(VUIのことを考え)アイディアが出ている人は、そのアイディアを具現化するための手間や時間はなるべく短い方が「楽しい」と感じているようです。
たとえば簡単なLチカならば、ノードを並べてフローを作るよりも自分でコードを書いた方が早いかも知れません。もう少し複雑になったとしても、1つのデバイスなど単一の世界であればまだコーディングをした方が早いかも知れません。ただ、複数のデバイス(センサーとスマートスピーカーなど)と複数のクラウドサービスなどを連携した場合、enebularに代表されるNode-REDベースのビジュアル プログラミングが効果的でしょう。
Standing on The Shoulders of Giants
enebularは、ご存じのとおり、オープンソースのNode-REDをベースに作られています。開発の中心となるフローエディタでは、世の中にたくさん公開されているNode-REDのノードや開発のテクニックが使えます。我々はより高いところに立ってより遠くを見ればいいだけですから、独自である必要はありません。
個々の開発でも、どんどんほかの人のものをベースに省力化できるような機能がenebularには備わっています。そう、「Discover」です。気に入ったものがあれば自分のプロジェクトにImportしてパラメータをいじって、まずはそのまま使ってみてください。そしたら、次はカスタマイズ。上手く行ったと思ったら、今度はそれをPublishしてDiscoverに公開してみてください。Qiitaの記事にフローのJSONを掲載したり、コピーして貼り付けたりする手間は不要です。
こうやって、あるアイディアに触発され(感化され)、新しいアイディアを生み出す。そして、また同様に次へ次へと続く。これこそがまさに、「協創」を掲げるウフルが提供するenebularの良さの一つなのだと思います。
コンテスト受賞作品
このようなアイディアが形になり、コンテスト受賞という評価になりました。今年は、「LINE BOOT AWARDS 2018」と「みんなのラズパイコンテスト2018」において、それぞれで「enebular賞」をご提供しました。受賞者の方々が内容をアドベントカレンダーでご紹介いただいています。
標準装備された可視化機能
先ほど「enebularの良さ」が出ましたが、忘れてはならないのが可視化機能、InfoMotionです。ほかのサービスを利用しなくても標準でenebularから可視化機能が利用できます。IoTシステムでのデータを素早く可視化して、システムを見直し、修正・デプロイのサイクルを回すためにも重要ですね。アドベントカレンダーでも扱っていただきました。
2019年に向けて
先日、「enebular editor」をリリースしました。今までクラウド版での開発に伴う制限をなくすためのリリースです。enebular editorを使って、2019年は毎月のミートアップ(LT大会)に加え、ハンズオンも増やしてアイディアのクリエーターの仲間となるみなさんを増やしていくつもりです。そして、クリエーターのみなさんのアイディアの成果発表の場をミートアップに位置づけます。
さらに、ハンズオン(=まずは気軽に体験)だけでなく、もっと体系立ててIoTアプリ/システム開発が学べる機会を増やし、よりプロフェッショナルなクリエーター(デベロッパー)を増やします。
2年前(2016年12月25日)のアドベントカレンダーの投稿にある、「創る人を増やす」という目的は変わりません。ただ、それをウフルだけでやるのではなく、enebularを駆使してクリエイティブなアプリ、システムを創るクリエーターのみなさんと共に目指したいと思います。引き続き、ご協力をお願いいたします。
P.S.
「enebular」という名前の由来の一つに「星の数(nebular)ほどあるデバイス」があります。そして、今日はクリスマス。最後にアドベントカレンダーから、「宇宙エンジニアのたくろーどん」さんの投稿と「クリ(スマス ツリーを)チカ(らせる)」を「まつした」さんの投稿をご紹介して、今年のenebular Advent Calendarを締めくくります。くどいようですが、今回ご紹介した投稿以外もぜひご覧ください! 来年も良きenebularライフを!