ウフルは、この4月から産業オートメーションフォーラム（IAF）が運営するia-cloudプロジェクトに参加しました。
ia-cloudでは製造業のDX/IoT推進のためにNode-REDを採用しているため、同じくNode-REDを活用しているenebular（エネブラー）と組み合わせることによって、製造業のデジタルトランスフォーメーションに貢献できるのではと考えてたためです。
今回は、ia-cloudプロジェクトについて簡単に紹介したいと思います。
ia-cloudとは
ia-cloudは、一般財団法人製造科学技術センター傘下の産業オートメーションフォーラム（IAF）のプロジェクトの一つです。IAFは、製造業を中心とした産業界における時代に合ったユーザビジョンをまとめるとともに、それを実現するオートメーションに係わる技術の調査・研究・開発・標準化・普及を支援している団体です。
その中でも、ia-cloudは、Web技術を活用した製造業の情報活用の方法論を検討するプロジェクトになります。
普段、わたしたちは様々なクラウドサービスを個人的にも企業活動においてもインターネットを通して利用しています。同じように、製造現場における生産機設備・機械、センサや制御機器も、Web技術を使えばインターネットを介して、様々なクラウドサービスを活用することができます。
ia-cloudプロジェクトは、Web技術を利用した産業用IoTプラットフォームを開発しており、製造現場がDIYでIoT活用ができるようにNode-REDをベースとした様々なツールやサービスを提供し、日々実践を積み重ねています。
ia-cloudが提供しているもの
ia-cloudプロジェクトでは、以下の様な製品やサービスを提供しています。Node-REDノードはOSSで公開され無償で利用できるようになっています。APIの仕様やチュートリアルなどが公開されており、ハンズオンワークショップも開催されています。
- ia-cloud APIを実装したデータを収集するためのクラウドサービス
- Node-REDノード
- 様々なセンサーや産業用デバイスに対応したNode-REDノード
- 分析に使用するためのダッシュボードノード
- ia-cloud API仕様
- ia-cloud/Node-RED スクール（チュートリアル）
ia-cloudとenebularの関係について
Node-REDを使っているという点で、enebularとia-cloudは親和性が高いです。
図のように、enebularは、複数のフローやアセットをまとめて管理できるプロジェクト管理機能を備え、エッジデバイスを一元管理し、開発したフローを遠隔からデバイスに一括配信できます。
製造現場の方がチームでIoTに取り組んだり、様々な場所にあるデバイスの状態をモニタリングしたり、フローを更新したりできるようになります。
ia-cloudが提供するNode-REDノードやクラウドサービスが、enebularによって、より本格的な活用が可能になるのではないかと考えています。
今後について
ia-cloudプロジェクトでの活動を通して、ウフルとしても製造業の現場主導のIoT/DXに役立つような様々なツールやノードを提供していきたいと考えています。
ia-cloudは無償トライアルを実施中です。ご利用されたい方は、ウフルまでお問い合わせください。