ハッカソンでのenebular活用事例 KACST編

    はじめに

    ウフルでは、この春、サウジアラビア国立研究機関(以下、KACST)のエンジニアを迎え、スマートシティをテーマにした研修プログラム「Smart City Program with KACST Study Pre Camp in JAPAN ~ Tokyo – Wakayama ~」を実施しました。このプログラムは、サウジアラビアと日本のデジタルエコノミーの連携を強化し、人材交流や最先端技術に特化したワークショップの実施、日本の主要企業との関係構築を通じて、サウジアラビアのスマートシティ化に貢献することを目的としています。

    サウジアラビアでは2019年から観光ビザを解禁するなど観光に積極的に力を入れているため、ウフルがスマートシティ化の支援を行う和歌山県紀南エリアの観光地を舞台にして、インバウンド向けの観光課題解決をテーマにハッカソンを行いました。

    ハッカソンで提供したツール

    ハッカソンは非常に短い時間でプロトタイプを作ることになるため、ウフルのサービスであるenebularやelcompath、CUCONをハンズオンで紹介しました。

    elcompath

    elcompathは、簡単に地図アプリを作成することができるサービスです。

    enebular

    enebularは、Node-REDを活用したローコード開発ツールで、クラウドサービス間の連携やIoTデバイスとの連携を実現します。

    Shirahama Switch

    Shirahama Switchは、シングルボードコンピュータのRaspberryPiとセンサ、スイッチで構成されたIoTデバイスです。3Dプリンタで出力した筐体に入っています。

    サービス連携イメージ

    elcompath、enebular、Shirahama Switchを使うことで観光向けWebアプリケーションを簡単に構築して、PoCを進めることができます。

    elcompathの裏では、データ連携基盤CUCONが動作しており、enebularは、Shirahama SwitchからのセンサーデータをCUCONに連携する役割を担っています。

    まとめ

    今回実施した研修プログラムのハッカソンでは、ウフルのサービスであるelcompathとenebular、そしてShirahama Switchというデバイスを提供しました。

    参加されたサウジアラビアの若手エンジニアの方達には、短時間かつ文化の違いもあるなかで、様々なアイディアを披露していただきました。

    ウフルでは、elcompathやenebularをはじめとする様々なサービスを組みあわせて、今後も日本各地のスマートシティや自治体DXの推進を支援していきます。