OMRON環境センサーノードとは
オムロン 環境センサー(2JCIE-BU01)は、USBで駆動する様々な環境情報を取得できるセンサーです。外見は以下の写真のように非常にコンパクトです。
以下のような環境を測定できるセンサーが搭載されており、コロナ禍で換気の指標として注目されている二酸化炭素濃度も簡易的に測定できるため、使っていて面白いセンサーだなと思います。(詳しいセンサーの仕様は、メーカーのサイトをご確認ください。)
- 温度
- 湿度
- 照度
- 気圧
- 騒音
- 3軸加速度
- eTVOC(室内環境下における総揮発性有機化合物濃度)
このセンサーをNode-REDで使えるOMRON環境センサーノードが公開されています。
今回は、このノードで、どんなことができるのかについてご説明します。このノードは、これらのセンサーの3軸加速度を除くデータを取得することができ、現在Node-REDで公開されています。
@uhuru/node-red-contrib-omron-2jcie-bu

どんなことができるのか
このノードはNode-RED上で動作しますので、Raspberry Piなどで簡単に使うことができます。センサーデータはもちろん、センサーが捉えたイベントデータやセンサーに搭載されたLEDを点灯させることができます。
センサーデータを取りだしてみる
センサーデータの取り出し方は簡単です。Raspberry PiのUSBに差し込んで、設定*をしたら、以下の様なフローを書いてみましょう。
実際のデータはこのようなJSON形式となります。
msg: { payload: { temperature: 27.43, relativeHumidity: 61.18, ambientLight: 948, barometricPressure: 1005.849, soundNoise: 47.09, etvoc: 50, eco2: 733, discomfortIndex: 76.38, heatStroke: 24.9 } }
フローを拡張して、他のデータベースに入れたり、グラフに表示させたり、色々な使い途が考えられます。
*OMRON環境センサをRaspberry Piで動かす設定については、過去のブログ記事を参考にしてください。
LEDを点灯させてみる
部屋が明るくなったら、センサーのLEDの色を青から赤に変更するということも可能です。動画に様子を載せています。
設定の方法はノードの画面から実施できます。例えば、イベントに照度センサー(ambient light)を設定します。照度が500を超えたら光らせたいので、閾値に500と設定します。

LEDの色を赤色に設定にするため、REDを255、GREENを0、BLUEを0にします。

通常は青色に光らせておくため、Normally ONにしておき、LEDの設定をREDを0、GREENを0、BLUEを255にします。

フローを保存して、実際に光を近づけたり話したりするとセンサーのLEDが変化します。
イベントでの設定画面に入力する数値は少し注意が必要です。それぞれのセンサーが取る値は以下の図のような範囲となっています。例えば、温度の単位が摂氏0.01度となっているので、ノードでの設定値は20℃の場合は100倍して2000と入力する必要があります。

まとめ
以上で、環境センサでどんなことができるか、イメージいただけましたでしょうか。
設定手順については、また別の機会でご紹介したいと思います。
環境センサからのデータをNode-REDで簡単に扱えるので、ぜひお試しください〜