社員証タッチで参加者リストを自動作成

イベントの受付を楽にしたい

オフィスに入る時や、出退勤の時間を記録するために社員証を「ピッ!」とかざす、あれ。
あの仕組みで、イベント参加者を受付して、参加者リストを自動生成することにチャレンジしました。

イメージとしては、参加者が受付で社員証をかざすと、スプレッドシートに現在時刻とその人の名前が追加されるという感じです。
全体の構成

準備したもの

まずは、最低限必要となるものとして、次のものを準備しました。
  • ICカードリーダー
    • ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380
  • Raspberry Pi 3B+
    • ICカードリーダーを接続
    • 読み取ったICカードIDをGoogleスプレッドシートに書き込むプログラムを実行します
  • Googleスプレッドシート
    • 参加者リストの出力先として使用します
  • enebular
    • 無償アカウントでOK
    • Raspberry Piで実行するフロー(プログラム )を作成します
 

できあがったフロー

試行錯誤の末、実際に作成したフローがこちら。(最下段の参考リンクからインポートできます。)

フロー

最初のイメージになかったのは、社員証をかざした際に「ピッ!」という音を鳴らすところです。これは、
Raspberry PiのGPIOピンに直接ブザーを接続して、とりあえず音が出るようにしました。また、同じ人の社員証を立て続けに読み取ってしまわないように、連続して同じ社員証をかざしても認識しないように工夫しました。

スプレッドシートには、予めICカードのID情報を、社員番号や社員名に変換するようのシートを準備してあるので、タッチした時刻とICカードIDさえ、書き込まれれば、後はスプレッドシートの使い方の話になります。

まだまだ改善できる部分はありますが、とりあえずの目的を達成することができました。

今回は、ICカードリーダーとRaspberry Piは1セットでしたが、複数セット設置する場合、enebularなら同じフローを複数のRaspberry Piにデプロイ(転送)するだけで、すぐに利用できるようになります。もちろん、スプレッドシートは1つにまとまりますので、お手軽です。

 

実際の動作の様子

実際に使用している様子の動画がこちらです。少しタイムラグはありますが、受付業務は大幅に軽減されました。動画の例では、ICカードの情報から、リストに社員番号と社員の名前を追加して、参加者の合計を表示しています。


 

enebular+Googleスプレッドシートでひろがる世界

リアル世界の情報をGoogleスプレッドシートに自動的に書き出せると、今回のような簡易ダッシュボードのようなものも簡単に作成できるので、用途かなり広がりますね。
みなさんも是非、身近な課題をenebular+Googleスプレッドシートで解決してみてください!

 

参考リンク

今回ご紹介したフローや手順の詳細は、下記リンク先に公開しています。