バーコードリーダーで業務アプリを作る

Advent Calendar 2020 1日目

簡易図書管理システム?

最近当社で図書の貸し出しルールが作られました。管理対象の図書目録はSalesforceで作っています。

そこで、図書の登録用のバーコードリーダーをラズパイにつなげて、書籍情報をSalesforceに登録できるようにしてみました。

デモ

実際の様子がこちらです。

Salesforceにも登録されています。

Salesforce登録画面
登録された書籍情報

どうやって実現したか

  1. バーコードスキャナーは、Raspberry Piに差して、USBキーボードとして認識させることができます。
  2. そのままの読み取った値はバーコードの数字の文字列にならないため、enebularのフローでバーコードらしい文字列にします。
  3. バーコードの値をGoogle Books APIに渡してあげて、その結果の書誌情報を抜き出します。(タイトル、著者、概要など)
  4. 書誌情報をSalesforceに登録します。
  5. Node-REDのフローは以下の様な感じになります。フローはここからインポートできます。

フロー

 

まとめ

Raspberry Piとenebularを組み合わせて、バーコードリーダーによる図書情報の登録システムが作れました。応用すれば、貸出管理にも使えそうです。

Salesforceを使ったことがない方は、forceノードの部分を別のノードなどに変更してみたりすれば、自分の業務に役立つアプリにカスタマイズできます。こういう柔軟さはNode-REDのよいところです。例えば、Node-REDには、Googleスプレッドシートなどもありますので、パレット管理からノードを追加してみましょう。

使っていて思ったのは、Google Books APIで検索しても書誌情報がヒットしないISBNがありました。APIの問題なのかどうかがわからず、そういう本は手入力ですね。

次回フローの基本的な部分の解説をしようと思います。