6月から、enebular上でNode-REDフローのバージョン管理ができるようになっています。
フローの概要タブの隣にあるバージョンタブから操作可能です。
![概要タブの横にバージョンタブがある](/wp-content/uploads/2023/07/fd31633de5801fb0c1ebe30e02e8d19a.png)
この機能を使うとNode-REDのフローの変更の内容を都度保存できるようになります。
ドキュメント:フローのバージョン管理
バージョンの作り方
バージョンタブの右側にある新しいバージョンの作成ボタンをクリックしてください。
バージョン名とコメントを入れればバージョンができます。
つくったバージョンには、以下の操作ができるようになっています。
- ダウンロード
- 公開
- 上書き
- 複製
- 削除
![](/wp-content/uploads/2023/07/image-1024x466.png)
フローはマスターだけを編集できる
enebular上でフローの編集を行う時は、常にMasterを編集し続けることになります。Webフローエディターやenebular editorであっても同様です。バージョンを作成するというのは、スナップショットを保存するイメージに近いです。新しいバージョンができたとしても、編集できるのはMasterのみです。
![バージョンの作成イメージ。enebularでは、常にマスターを編集することになる。](/wp-content/uploads/2023/07/image-1.png)
古いバージョンを編集したい
古いバージョンを再度編集したいときはどうすればよいでしょうか。そのような場合は、上書きを選択します。
下の図の例のように、上書きを選択すれば、バージョン2をマスターで上書きして、編集することができます。
![バージョン2でマスターを上書きする](/wp-content/uploads/2023/07/image-2.png)
フローを別名で保存したい
今作っているフローは保管しておき、別名で保存したいときはどうすればよいでしょうか。そのような時は、複製を選択します。
下の図の例では、フローAのバージョン1をコピーして、複製をすることで、別のフローBとして編集を続けることができます。
![フローAのバージョン1からフローBのマスターを作成する](/wp-content/uploads/2023/07/image-3.png)
Node-REDとの違い
一般に、Node-RED標準の機能でフローのバージョン管理を行う方法として、プロジェクト管理機能が知られています。この機能ではGitが使用されています。enebularでは、Gitの知識がない方でも手軽にバージョン管理を実現できるような設計になっています。