フローのバージョンを保存してみよう

6月から、enebular上でNode-REDフローのバージョン管理ができるようになっています。

フローの概要タブの隣にあるバージョンタブから操作可能です。

概要タブの横にバージョンタブがある

この機能を使うとNode-REDのフローの変更の内容を都度保存できるようになります。

ドキュメント:フローのバージョン管理

バージョンの作り方

バージョンタブの右側にある新しいバージョンの作成ボタンをクリックしてください。

バージョン名とコメントを入れればバージョンができます。

つくったバージョンには、以下の操作ができるようになっています。

  • ダウンロード
  • 公開
  • 上書き
  • 複製
  • 削除

フローはマスターだけを編集できる

enebular上でフローの編集を行う時は、常にMasterを編集し続けることになります。Webフローエディターやenebular editorであっても同様です。バージョンを作成するというのは、スナップショットを保存するイメージに近いです。新しいバージョンができたとしても、編集できるのはMasterのみです。

バージョンの作成イメージ。enebularでは、常にマスターを編集することになる。

古いバージョンを編集したい

古いバージョンを再度編集したいときはどうすればよいでしょうか。そのような場合は、上書きを選択します。

下の図の例のように、上書きを選択すれば、バージョン2をマスターで上書きして、編集することができます。

バージョン2でマスターを上書きする

フローを別名で保存したい

今作っているフローは保管しておき、別名で保存したいときはどうすればよいでしょうか。そのような時は、複製を選択します。

下の図の例では、フローAのバージョン1をコピーして、複製をすることで、別のフローBとして編集を続けることができます。

フローAのバージョン1からフローBのマスターを作成する

Node-REDとの違い

一般に、Node-RED標準の機能でフローのバージョン管理を行う方法として、プロジェクト管理機能が知られています。この機能ではGitが使用されています。enebularでは、Gitの知識がない方でも手軽にバージョン管理を実現できるような設計になっています。

Node-RED:プロジェクト管理機能